カラオケで披露するとカッコいい「ビートボックス」を習得する方法【一芸力】


 

「ビートボックス」(ボイパ)とは

正式には、「ヒューマン・ビートボックス」

ドラムの音やターンテーブルのスクラッチ音などを人の口から出る音のみで再現し、ビートを作り上げる技術をいいます。

日本ではAFRAさんのパフォーマンスなどが早くから注目を集めていました。

 

あるいは「ボイパ(ボイス・パーカッション)」の名前で覚えていた人も多いかもしれません。

こちらは2001年頃のTV番組の企画「ハモネプリーグ」において、アカペラグループのパーカッションパートをこのように呼んだことから定着した名前です。

日本以外ではあまり使われない呼称ですが、やはりこれもヒューマン・ビートボックスの一種であるといえます。

 

基本となる3つの音をマスターせよ

ビートボックスを習得するためには、まず最低限、「バスドラム」「スネア」「ハイハット」の3つの音を出せるようになる必要があります。

ビートボックスにおいては、この3音がしっかり出せることがなによりも重要。

逆にいえば、これらの音さえしっかり出せるようになれば、それだけでも人に聞かせられるものになるでしょう。

 

ビートの重心を作る「バスドラム」

低音でビートを支えるバスドラム。

ドラムセットでは足元に置いてある、フットペダルを踏んで叩く大きなドラムです。

 

もっともスタンダードなやり方としては、バビブベボを発音するときの、唇の破裂音を利用します。

口のなかに息をため、勢いよく「ブ」と発音してみてください。

唇が破裂するときの音を使う感覚をつかめるようになったら、「ブ」の音自体は発音せず、破裂音だけを鳴らすように練習します。

口の形によって音も変わってくるので、「ブ」の代わりに「プ」や「ボ」なども試してみると良いでしょう。

 

また、唇の破裂のかわりに、「ド」を発音するときの舌先での破裂を利用する方法もあります。

この場合、唇をできるだけ閉じるようにしたほうが響きがドラムっぽくなると思います。

 

サウンドの印象を決める「スネア」

3つのなかでもっとも目立つのがスネアの音。これによってサウンドの印象が決まるといってよいでしょう。

一般的なやり方のひとつは、バスドラムと同様、唇の破裂音を使います。

歯をかみ合わせた状態で唇をかるく前に出し、上下の唇を合わせたまま、息を吐き出そうとするように口の先へ送り出し、唇の手前にため込みます。

そのまま唇を破裂させて「ぷふー」というイメージで息を吐き出します。

 

このほか、Kスネアと呼ばれる、息を吸いながら喉の近くで音を鳴らす方法もあります。

唇のスネアより難易度は少し高めですが、息を吸いながら音を出せるので、呼吸を続けやすいというメリットがあります。

やり方は、口を閉じた状態から、右下または左下に唇をひっぱるようなイメージで口を少し開け、そのまま「キーッ」という音を出すイメージで息を吸い込みます。

ビートを整える「ハイハット」

バスドラムとスネアを覚えたら、つづいてハイハットを覚えましょう。

バスドラムやスネアに比べると目立たない音ですが、通常、もっとも多用することになるのがハイハットです。

 

ハイハットは2枚の小さなシンバルが上下に重なった楽器で、シンバルを閉じた状態で鳴らしたり(クローズド・ハイハット)、開けた状態で鳴らしたり(オープン・ハイハット)します。

ビートボックスでも両方の音を鳴らせるようになる必要がありますが、まずはクローズド・ハイハットから練習すると良いでしょう。

 

クローズド・ハイハットは、舌打ちをする感じで「チッ」(または「ツッ」)という音を鳴らします。

このとき、息を吸い込むのではなく、どちらかというと吐きだすイメージでやるほうが最初は良いと思います(息を吸いながらやる方法もあります)。

そしてこのクローズド・ハイハットから、吐き出す息をもっと多く、長くして「ツーッ」とやるとオープン・ハイハットの音になります。

 

音を組み合わせて「8ビート」を作る

バスドラム・スネア・ハイハットができるようになったら、いよいよ3つを組み合わせてビートを作ってみます。

基本となるのは8ビートです。

※以下「B:バスドラム T:ハイハット PF:スネア」で表記します

もっともシンプルなのは、[B・T・PF・T・B・T・PF・T]というパターンの繰り返しです。

 

これができたら、少しパターンを変えて、[B・T・PF・T・T・B・PF・T][B・T・PF・B・T・B・PF・T]のようにすると、いっそう8ビートらしくなります。

 

速いテンポでできるようにすることよりも、ゆっくりでいいので、ひとつひとつの音をていねいに出すことを意識しながら練習しましょう。

また、一定のテンポをキープすることも重要です。メトロノームを使って練習するのも良いでしょう。

 

ハミングでベースを入れて音楽的に

8ビートができるようになったら、そこにハミング(鼻歌)でベースなどの音を加えると、いっそう音楽的になります。

まずは、口を閉じて鼻から「んー」と発音しながら、同時にバスドラム・スネア・ハイハットの音が出せるかどうか試してみてください。

バスドラム音などを出すために息をたくさん使っていると、音を出すタイミングでどうしても「んー」が途切れてしまうと思います。

その場合はまず、できるだけ吐く息を使わず、口先だけでバスドラム・スネア・ハイハットの音を出せるように練習しましょう。

音が同時に出るようになったら、鼻歌で好きなメロディを歌いながら、そのメロディにビートをつければハミングビートの完成です。

一度息の使い方を覚えてしまえば、どんなメロディでもつけられるようになると思います。

 

「味付け」を増やしてビートを多彩に

ビートボックスで表現できるのは、ドラムセットの音だけではありません。

ビートボックスの歴史は、人の口でどれだけの音を作り出せるかという挑戦の歴史でもあります。

ここでは紹介だけに留めますが、気に入ったものからどんどんマネしてビートに取り込んでいくと良いでしょう。

「キメ」に使えるシンバル音

シンバル音をビートの「キメ」に使うと、プレイの終わりもかっこよくシメることができます。

 

迫力のあるベース音

インパクトのある低音ボイスは、喉で鳴らすものや、唇で鳴らすものなどがあります。

 

 

 

DJプレイを模したスクラッチ音

DJのターンテーブルサウンドのようなスクラッチは、ビートを派手に仕上げる際に欠かせません。

単にレコードをこする音だけでなく、レコード自体の歌を早回しやループで再生しているように聞かせるプレイも定番です。

 

 

ユーモアのある「味付け」で差をつける

その他、トランペット音ロボットボイスサイレンジッパー音など、「味付け」のレパートリーが増えると、プレイに個性を出しやすくなるでしょう。

 

 

練習にあたって

ビートボックスは、やっている側と聞いている側とで、聞こえ方に大きく差があります。

自分ではバッチリできているつもりでも、客観的に聞くと「ブッツ パッツ」としゃべってるだけにしか聞こえないというようなことになりがちです。

練習の際は、かならず録音したものを聞いて、期待したように聞こえることを確認しながら練習しましょう。

また、お風呂場など、声が響きやすい場所を利用するのもオススメです。

 

その他、

  • 音が迷惑になる場所でやらない
  • 深夜・早朝を避ける
  • 人に見せるときは唾がかからないように
  • 喉に異変を感じたら休憩する

などには注意が必要です。

マナーを守って楽しく練習しましょう!

 

 

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